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ウェグナーの理想を支えた素材。PP101に宿るリネンウェビングの美学

ウェグナーの理想を支えた素材。PP101に宿るリネンウェビングの美学

1953年にハンス J. ウェグナーが描いた設計をもとに、PPモブラーから新たに発表された「PP101」。
その美しさを語るうえで欠かせないのが、座面に採用された「リネンウェビング」と、それを支える木工技術です。

一見すると静かな佇まいの椅子ですが、横から、後ろから眺めるほどに、細部へ込められた思想と技術が見えてきます。
今回のブログでは、PP101を「構造と素材」という視点から紐解いてみたいと思います。

PP101

技術と素材が紡ぐ、理想のテンション

PP101の復刻において、最も象徴的な要素の一つが、座面に採用された「リネンウェビング」です。

なぜ、今リネンなのか。
それは天然繊維の中でも、優れた「強度」と「低伸度(伸びにくさ)」、さらに吸湿・発散性に優れるという特性が、この構造に必要不可欠だったからです。

長く使うほど身体に馴染み、ほのかな光沢を帯びながら育っていくリネン。
木肌の経年変化とも自然に呼応し、使い手とともに美しさを深めていきます。

オーク材とリネンの軽やかな組み合わせは、木の温もりを活かした北欧インテリアとも相性が良く、空間に静かな存在感を与えてくれます。
PP101 もう一つ注目したいのが、ウェビングを支える「フロントレール」の造形です。

PP101 単なる構造材ではなく、繊細なカーブを施すことで、リネンウェビングに理想的なテンション(張力)がかかるよう設計されています。
その絶妙な張りによって、軽快さと安定感を両立した座り心地が生まれています。

この複雑な木工技術こそ、PPモブラーが現代においてPP101を具現化できた理由の一つ。
自然素材の温かみと、ストイックなまでの構造美が同居しています。

横から、後ろから。
ぜひ細部を覗き込むように見てみてください。
きっと、ウェグナーが求めた美しさの理由が少しずつ見えてくるはずです。

時を超えて、今の暮らしを豊かにする一脚

私たちgreenicheは、北欧家具の提案と並行し、自社工房でオリジナル家具の製造も行っています。
だからこそ、PPモブラーの「図面を読み解き、一切の妥協なく形にする」という姿勢に深く共感せずにはいられません。

これまで私たちは、W2やJH1といったヴィンテージピースを、その時代特有の魅力を持つ一点ものとして提案してきました。
藤張り(W2)の繊細な工芸美、ペーパーコード(JH1)の軽やかさ。
それらは当時の技術と環境が生んだ、一つの完成された答えだったと思います。

対して、リネンウェビングという新たな選択肢を携えて現れたPP101は、現代の暮らしに寄り添う「これからのスタンダード」とも言える存在です。

過去を否定するのではなく、むしろ過去をより深く理解するための存在。
70年前に描かれた設計でありながら、驚くほどモダンな佇まいは、現代の北欧インテリアにも自然に溶け込みます。

グリニッチ代官山店では実際に商品を展示しております。
ぜひ、その座り心地と細部の美しさをご体感ください。

PP101 詳細ページは「こちら"

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